ひぐらしのなく頃に 鬼隠し編の注射器の正体|マジックペンを誤認した理由

鬼隠し編の注射器の正体|マジックペンを誤認した理由

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この記事は『ひぐらしのなく頃に』のネタバレを含みます。

鬼隠し編で魅音が持っていた「注射器」の正体は、マジックペンです。レナと魅音は圭一を薬で殺そうとしていたのではなく、罰ゲームの寄せ書きをしようとしていました。

この場面は、鬼隠し編だけだと二人がついに本性を現したように見えます。ところが罪滅し編まで進むと、同じ出来事の意味がひっくり返るんですよね。

注射器ではなく、寄せ書き用のペン

圭一を押さえるレナと、道具を手に近づく魅音。圭一はその組み合わせを、自分に薬物を注射するための準備だと受け取ります。

実際には、いつもの部活の罰ゲームに使う筆記具でした。富竹が祭りで受けた、シャツへの寄せ書きと同じ遊びです。圭一は富竹の死を知っているため、同じ目に遭わせるという趣旨の言葉まで殺害の予告として受け取ってしまいます。

罪滅し編では、圭一が仲間を殺した別の世界の記憶に向き合います。そこで問題になるのは、レナと魅音に裏切られたことではなく、信じてくれていた二人を自分が疑ったことでした。

なぜ圭一には凶器に見えたのか

圭一はすでに、仲間が自分を殺そうとしていると疑っています。連続怪死事件の話を隠されたことも、レナが様子を見に来ることも、その疑いを強める材料になっていました。

そんな状態で押さえ込まれれば、本人にとっては冗談では済みません。魅音が手にしたペンまで、恐れていた殺害方法と結びついてしまいます。雛見沢症候群による疑心暗鬼が、友人の行動を敵の行動へ変えて見せています。

ただ、ペンの形が何に似ていたからそう見えた、という細かな視覚の仕組みまでは説明されていません。大事なのは道具の形状より、圭一が二人をどう見ていたかです。

二人はいつもの遊び、圭一は命の危機

この場面、真相を知ってから見ると、怖さよりつらさが勝ちます。レナと魅音が悪人ではないと分かっても、圭一の恐怖が嘘になるわけではないからです。

二人はいつもの圭一に接しているつもりで、圭一はもうその冗談を受け止められません。視聴者としては、今だけは押さえつけずに話を聞いてくれ……と思ってしまいます。

それでも、二人の悪ふざけが殺害を正当化するわけではありません。ペンだったと分かることで、圭一の行動が正当防衛ではなかったという痛みも残ります。

注射器の正体がペンだったと分かると、二人が近づく場面は、殺害の準備からすれ違いの場面へ変わります。同じ道具なのに、真相を知る前と後でここまで印象が変わります。鬼隠し編を見返したくなる謎です。

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