この記事は『ひぐらしのなく頃に』のネタバレを含みます。
綿流し編で、詩音が魅音を監禁して成り代わるのは綿流し祭の夜です。それ以前にも魅音が詩音を名乗る場面があるため、「何話から全部入れ替わる」と一本の線で区切ると混乱します。
まず、事件のための成り代わりと、前半の弁当をめぐるやり取りを分けて見ていきましょう。名前は作中で普段呼ばれている魅音・詩音で統一します。
祭りの夜から「魅音」を演じる詩音
後半で圭一たちの前にいる魅音は、詩音が成り代わった姿です。本物の魅音は監禁され、詩音がその立場を使って行動しています。
圭一とレナに犯行を告白した人物も詩音でした。犯人が自分のしたことを話していても、その人物が名乗る名前まで正しいとは限りません。初見で魅音が犯人だと受け取ってしまうのは、ここが本当に紛らわしいからです。
弁当を届けた人物と店の詩音は別
前半の整理では、エンジェルモートで働く詩音と、圭一へ弁当を届ける人物を一緒にしないことが大切です。
公式コラムの筆者・KEIYA氏は、店員は詩音本人、弁当を届けたのは詩音を名乗る魅音、と推理しています。前半のすべてを解答編が逐一再現するわけではなく、これは作中の手掛かりを結びつけた読みです。
弁当の後、圭一からお礼を受けた魅音の機嫌がよくなる様子を思うと、この読みは納得しやすいんですよね。圭一のほうは別人にお礼を渡しているつもりでも、受け取る側にはちゃんと意味が通じています。
逆に「エンジェルモートの詩音も魅音」と全部まとめてしまうと、店で働く詩音本人の存在まで消えてしまいます。照れているから魅音、強気だから詩音、と表情だけで決めるのも難しいところです。
二人が同時に現れても、安心できない
圭一は当初、詩音という人物そのものを魅音の演技ではないかと疑っています。そこへ双子がそろって登場し、詩音が実在すると分かります。
普通なら、これで疑問は解決した気になりますよね(笑)。でも本当に始まるのはその後です。二人いると分かった以上、今話している相手がどちらかという問題が残ります。
詩音がいることを知るのと、詩音の成り代わりに気づくのは別でした。前半の少しややこしいやり取りが、後半では命に関わる見間違いへ変わってしまいます。
幼少期の名前交換とは分けて読む
魅音と詩音には、幼少期にも名前と立場が逆転した経緯があります。ただし、それは昭和58年の事件中の監禁とは別の出来事です。
本名を遡って呼び直すと、誰が誰を閉じ込めたのかまで読みにくくなります。事件を追うときは、普段の魅音を詩音が監禁した、と押さえるほうが明快です。
綿流し編の入れ替わりで覚えておきたいのは、祭りの夜が後半の境界になること。そして前半まで、全部同じ人物だったと決めつけないことです。
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