ひぐらしのなく頃に 鬼隠し編の遺書はなぜ破られた?消えた文章と注射器の謎

鬼隠し編の遺書はなぜ破られた?消えた文章と注射器の謎

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この記事は『ひぐらしのなく頃に』のネタバレを含みます。

鬼隠し編の遺書から消えたのは、バラバラ殺人の被害者が生きているという圭一の主張と、富竹の死を薬物によるものと疑い、注射器を証拠として示す部分です。一緒に残したはずの「注射器」も見つかりません。ただし、破った人物と目的を確定する答えはなく、山狗による研究の隠蔽という説明も考察です。

気になるのは、メモが丸ごとなくなったのではなく、一部だけ失われていることです。圭一が何を書いたかだけでなく、何が残されなかったかが手掛かりになります。

破られたメモから疑われる山狗の関与

圭一は、自分に何かあった場合に備えて、身の回りの不審な出来事を書き残します。しかし発見されたメモは、圭一が残した状態のままではありませんでした。

解答編まで進むと、雛見沢には症候群の存在を秘密にしている組織があり、山狗がその活動を支えていると分かります。異常な死の調査が研究へ近づくのを避けたい側には、メモへ手を加える動機があります。

私は、研究を秘密にしたい側が関与したという読みを候補に置いています。ただ、隠す動機があることと、実際に紙を破ったことは別です。山狗の犯行が解答編で確定した、という説明にはできません。

注射器の記述があるから本物があった、とは限らない

圭一のメモには、本人が信じていた出来事が残っています。しかし鬼隠し編の圭一は、マジックペンを注射器と受け取るほど疑心暗鬼を深めていました。

ここがややこしいところです。紙に注射器の話があることと、その場に本物の注射器があったことは同じではありません。

圭一の認識が誤っていても、薬物や注射を疑う記述が捜査のきっかけになる可能性はあります。だから、誤認だったことと、第三者が証拠を隠した可能性は両立します。メモを改変した側が具体的に何を恐れたかは、そこからの推測です。

圭一が間違っていても、隠し事まで消えない

鬼隠し編の真相を知ると、つい全部を圭一の勘違いで片づけたくなります。でもメモの欠損は、それだけでは説明しきれない部分です。

レナと魅音への疑いは誤っていました。一方で、雛見沢に秘密の研究があったことまで嘘にはなりません。圭一は疑う相手を間違えていたのであって、村の裏側に何もなかったわけではありません。

この後味が好きです。友人を信じれば防げた悲劇の背後に、友人同士ではどうにもならない問題も残っています。鬼隠し編の終わりが妙に引っかかるのは、その二つが同時にあるからでしょう。

メモを全部捨てなかった理由は推測が残る

一部だけ消せば、症候群の研究へつながる疑いを弱めつつ、圭一が残したほかの記述は残せます。ただし、園崎家に罪を着せるため、現場を自然に見せるため、と目的を一つに決める直接の根拠はありません。

私の読みでは、薬物を疑う箇所を消す行為は研究の隠蔽とつながります。ただし、誰がどのように隠し場所を見つけたのか、なぜ紙全体を処分しなかったのかは、この説だけでは埋まりません。山狗説を採るとしても、そこまで含めて分かったことにはしないほうが、この謎の残り方に忠実だと思います。

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