この記事は『ひぐらしのなく頃に』のネタバレを含みます。
魅音と詩音の名前が逆になったのは、幼い頃に入れ替わっていた日に、本来の妹へ次期当主の刺青が入ったからです。その妹が現在の魅音、本来の姉が現在の詩音として暮らすことになりました。
現在の魅音が本来の妹
二人の対応は次のとおりです。
| 普段の呼び名 | 生まれたときの立場と名前 | 鬼の刺青 |
|---|---|---|
| 魅音 | 妹の詩音 | あり |
| 詩音 | 姉の魅音 | なし |
星海社の魅音の人物紹介も、出生名は詩音で、姉と入れ替わっているときに刺青を入れられたため魅音として生きることになった、と説明しています。
ややこしいのは、普段の魅音が偽物だから本当は詩音と呼ぶべき、という話ではないところです。物語の中で部活を率い、圭一に恋をしている彼女は魅音です。出生時の名前と、現在の呼び名を分けると迷いにくくなります。
刺青は園崎家の当主を継ぐ証し
魅音の背中の刺青には、鬼を継ぐという意味があります。単なる模様や、双子を区別するための目印ではありません。園崎家の次期当主としての立場を示すものです。
だから、普段の入れ替わり遊びとは結果が違いました。一日だけ姉と妹を取り替えて、明日戻ればよいはずが、家の後継者まで入れ替わってしまいます。子どもの遊びに対する代償としては重すぎます。
現在の魅音は本家で次期当主として暮らし、詩音は家から遠ざけられます。同じ顔の二人なのに、一方は家を背負い、一方は家に居場所を持ちにくいです。この違いが名前と一緒に固定されたのです。
魅音が詩音を「姉さま」と呼ぶ理由
目明し編で、監禁された魅音が詩音を姉として呼ぶのは、出生時には詩音のほうが姉だったためです。反対に、詩音が魅音を詩音と呼ぶ場面も、この幼少期の逆転に関わります。
ここで初めて読者が、事件の途中で入れ替わっているだけではない、と気づかされます。今どっちがどっちなのか整理していたら、生まれたときの名前まで逆。そりゃ混乱します(笑)。
ただ、その呼びかけは謎解き用のヒントだけではありません。今の名前を使って暮らす二人の間に、昔の姉妹関係が残っている言葉でもあります。家が決めた呼び名で、二人の過去まで消えたわけではないのだと感じます。
幼少期の交換と事件中の変装は別
幼少期の入れ替わりは、以後の名前と立場が逆転した出来事です。一方、綿流し編・目明し編では、現在の詩音が現在の魅音に成り代わります。
出生時の本名へ戻して説明し始めると、詩音の犯行を魅音の犯行と呼ぶことになり、余計に分かりづらくなります。事件を追うときは普段の呼び名を使い、幼少期の話だけ出生時へ戻れば十分です。
刺青の秘密が明かすのは、犯人の名前だけでなく、なぜ姉妹が違う境遇で育ったかという理由です。見分けのヒントが、そのまま二人のつらい生い立ちになっているんですよね。
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