この記事は『ひぐらしのなく頃に』のネタバレを含みます。
厄醒し編で沙都子が梨花の異変に気づいたのは、一緒に暮らす梨花の様子が、いつもと違っていたからです。塞ぎ込む梨花を心配し、二人を監視する不審な気配にも気づいていきます。沙都子が未来を知っていたわけではありません。
同居しているから見えた梨花の変化
学校ではいつもの仲間として接する梨花も、家に帰れば取り繕いきれない顔を見せます。沙都子は同じ家で暮らしているので、梨花が何かを抱え込んでいることを、学校の友達より身近に感じられる立場でした。
第4話では、富竹への警告が実を結ばず、梨花はさらに塞ぎ込んでいきます。それを見た沙都子が、友達のために動こうとします。ここは超能力の伏線として見るより、大切な人が目の前で元気を失っているのを放っておけなかったと読むほうが、沙都子の行動に合っています。
気づいたのは黒幕ではなく監視の気配
沙都子が察したのは、梨花の不安と、自分たちの周囲にいる不審者です。鷹野の目的や村を襲う計画まで、見通していたわけではありません。
この差が厄醒し編のつらいところです。梨花の様子がおかしいと気づくことはできました。危険が近づいているとも感じました。でも、何が起きるのかを梨花が十分に話してくれないので、沙都子は手探りで動くしかありません。
梨花からすると、何度も失敗した末の諦めだったのでしょう。けれど隣にいる沙都子には、その積み重ねが見えません。心配しているのに肝心の話をしてもらえないのは、見ていてももどかしいです。
沙都子が梨花を守ろうとする意味
沙都子には、兄の悟史に守られてきた過去があります。厄醒し編ではその沙都子が、梨花のために何かしようとする側に回ります。
同居している二人は、梨花が沙都子を一方的に世話する関係ではありません。沙都子も梨花の異変を見つけ、力になりたいと思っています。この編で二人の距離が伝わるのは、そこだと思います。
第5話では、沙都子も襲撃に巻き込まれ、命を狙われます。気づけたのに救えなかった結末だからこそ、その前の「助けたい」が痛いです。単なる大災害の目撃者として片づけたくない人物です。
旧作の沙都子にループの知識はない
『業・卒』を見たあとだと、沙都子の鋭さにも別の意味を探したくなります。ただ、厄醒し編の行動は、梨花との共同生活と監視への気づきで説明できます。
未来を知っているなら、梨花の態度を不思議がり、何が起きているのか探る必要はないはずです。ここで描かれる沙都子は、答えを持つ側ではなく、答えを隠している友達を心配する側でした。
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厄醒し編の梨花は何を知っていた?惨劇を予想できても黒幕が分からない理由



